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部活に残された私たち 〜過去の栄光と今の狭間で〜

今回は、「組織」が過去のやり方がなかなか変えられないということを、テニス部を例に挙げて、簡単にご紹介します。

うちのテニス部は、かつて県大会で優勝したこともある強豪だった。

体育館の壁には、歴代の先輩たちの写真が誇らしげに飾られている。

特に、カリスマ的な先輩Aは、その圧倒的な実力とリーダーシップで部を引っ張り、数々の輝かしい記録を打ち立てた。

部員たちは皆、先輩Aを尊敬し、憧れていた。

「先輩Aのようになりたい!」

誰もがそう思っていた。

過去の栄光にしがみつく

しかし、先輩Aが卒業して数年。

テニス部は、徐々に力を落としていった。

「先輩Aの練習メニューをこなせば強くなれる!」

顧問の先生も、先輩たちのやり方を踏襲することに固執していた。

古い練習方法、厳しすぎる上下関係、時代錯誤なルール。

それらは、今の部員たちには馴染まなかった。

減っていく部員たち

案の定、部員たちはどんどん辞めていった。

「こんなにキツイ練習に意味があるのか?」

「先輩たちのやり方を押し付けられるのは嫌だ」

「もっと楽しくテニスがしたい」

辞めていく部員たちは、口々にそう言った。

残された私たち

気がつけば、部員は私を含めて数人になっていた。

「このままじゃ、テニス部がなくなってしまう…」

私は危機感を抱いていた。

「先輩たちのやり方は、もう通用しないのかもしれない」

「私たちに合った新しいやり方を見つけなければ」

そう思いながらも、過去の栄光に縛られている自分もいた。

「先輩Aのように、厳しく自分を律しなければ強くなれない」

「でも、今の自分には、それができない…」

葛藤と模索

私は、部員たちと何度も話し合った。

「テニス部をどうしたいか?」

「どんな練習がしたいか?」

「どんな部活にしたいか?」

話し合いを重ねるうちに、部員たちの気持ちが見えてきた。

「楽しく、自由にテニスがしたい」

「でも、強くなることも諦めたくない」

「先輩たちとは違う、新しいテニス部を作りたい」

新しいテニス部へ

私たちは、過去のやり方を見直し始めた。

練習メニューを工夫し、上下関係をなくし、ルールも自分たちで決めるようにした。

もちろん、簡単ではなかった。

「こんなに緩くて本当に強くなれるのか?」

「先輩たちに申し訳ない」

そんな不安や葛藤もあった。

それでも、私たちは自分たちの信じる道を歩み始めた。

未来へ

まだ、県大会で優勝できるような力はない。

それでも、私たちは自分たちのペースで成長している。

「先輩たちのような強さ」

ではなく、

「私たちだからできる強さ」

を追求している。

過去の栄光に囚われず、

「今」

そして、

「未来」

を見据えて、

新しいテニス部を創っていく。

それが、私たちにできること。

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